街を求めすぎる。人がそこにおるんヨネ【山谷暮らし❹】

 

 

街があるところには人がいる。

 

当たり前の話。

 

山谷に行くことにした。

 

16:00

山谷

 

「何もねえじゃねえか」

 

 

人生に行き詰まっていた。

 

人生で失敗すると

逃げるか

イキリ散らすか

 

 

今までの生き方は

そうだった。

 

 

だが、今回は違う。

 

 

結局、力がないものは

人か街に頼るしかない。

 

 

「ここはダメだ」

 

 

 

今までなら

逃げていたかもしれない。

 

 

とりあえず

一日過ごすことにした。

 

 

 

予約した宿は

一泊2500円、ヤニの匂いと汗の匂いがする。

 

 

 

こういう場所に行き慣れてしまった。

 

 

 

「何も感じない」

 

 

 

 

19:00

夕食。

安い弁当、50円の焼き鳥、缶ビール

 

「普通だ」

 

 

 

 

 

21:00

「何もやる気が起きない」

 

寝ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

22:00

「寝れない」

 

寝れない夜は

散歩をする。

 

身体を動かすと、

余計な事を考えなくていいからだ。

 

 

 

 

22:30

玉姫公園

 

 

 

「スラム街とかいうけど、何も起きねえじゃねえか。

ただ、言いたいだけやん」

 

 

 

 

考え事があると

刺激を求める。

 

 

 

アホになるからだ。

 

 

 

 

ホームレスがいた。

 

 

 

「何も感じない」

 

 

 

 

ホームレスを

「社会不適合者」と蔑む者もいれば

「哲学者」と崇める者もいる

「弱者」と哀れむ者もいる

 

 

 

「何も感じなかった」

 

 

 

 

 

すべり台で遊ぶことにした。

 

 

公園の遊具は童心に帰れる。

 

 

すべり台は

ただ滑るだけ

何も考えない。

 

 

現実から逃れるには

最高の遊具だ。

 

 

 

 

野宿者「こんにちわ」

 

 

 

野宿者の声はこちらには届かない。

 

 

自分の事しか考えていないからだ。

 

 

 

 

 

 

 

23:40

野宿者「もっとポーズ取らな、あかんで」

 

「思いっきり行こか、ほな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6:00

起床

 

 

 

気づいたら宿に戻っていた。

「ここは良い街だ。」

理由は分からない。

 

 

 

街には人がいる。それは確かだ。

 

 

 

 

 

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