【大阪5泊6日労働旅行③】スリルとリスクの共存。労働者は身体を張る。

旅行

4月2日、大阪市浪速区

14:00

 

今日は大阪に来て3日目。

 

労働は2日目。

 

今回の仕事内容は

9:00-18:00

休憩1時間

日給1万円

 

 

 

朝に会社に出勤して

社長からの指示にひたすら従う。

 

 

社長は気まぐれだ

「今日は企業概況書をつくれ」

「郵便局にこの書類をもっていけ」

「得意先を笑わせてこい」

 

仕事に対して、真面目に望む。

 

 

 

社長「千本松渡船場に行って、写真を撮ってこい」

 

 

 

「はい」

 

 

 

 

 

14:30

JR大正駅

 

 

ここは大正駅

昨日発表された

アツアツの新元号は令和。

 

 

「ここも元号の名前だ」

「何かの運命を感じる」

 

 

僕はロマンチストだ。

言わば、女々しい気色の悪い男。

洒落た言い方なら

感受性が豊か

 

 

大正駅がある大正区は、埋め立て地らしい

昔は豪雨の度に浸水被害が凄かったそうだ。

大阪の人からすると住みにくい場所。

 

 

ここに住む人は

沖縄県出身者が多いのも、そのためだ。

沖縄県民は雨に強いらしい。

 

 

2年前に駅前のうどん屋で聞いた話だ。

 

嘘か本当かは分からない。

 

沖縄料理店が多いのは事実だ。

 

 

千本松渡船場に向かう。

 

 

道は分からない。

 

 

 

 

みおつくしのマークを頭に付けた

おじさんに話しかける。

 

「千本松渡船場に行きたいんですけど」

おじ「遠いで!ええの?眼鏡橋の近くやわ」

おじ「ほんで、ずーっと川沿い行ったら行けるわ。途中うねうねやで。頑張って。」

 

「ありがとうございます!(ほんでの使い方おもろいな)」

 

 

 

歩く

 

 

 

川沿いを南下する

 

 

大正区には町工場が多い。

 

 

川沿いはお店がほとんどない。

 

 

ゴミの焼却場

溶接工場

宅配集積

スクラップ

 

トラックの運ちゃん

仮面をかぶって鉄をつなぐ人

鉄ノコを巧みに操る人

 

 

同じような匂いの人たちが

集まっている。

 

物事は集中した方が結果がでる。

それは場所や仕事でも同じである。

 

 

多分そうだ。

 

 

ここは労働者が多い。

 

 

「こいつら日給いくらくらいかね」

 

「あたすは1万円」

 

歩く。

 

 

 

 

「足いった」

革靴が足に合っていない。

 

 

 

 

 

 

 

15:30

千本松渡船場

 

15:45分発の船を待っている。

 

この場所から無料で向こう岸に渡る船が出ている。

使う人は大抵チャリに乗っている。

 

僕は歩く。

 

 

待合室のベンチに座り、左に視線をやると、

浮世絵があった。

 

「 浪 花 百 景 」

 

 

江戸時代のものだろうか。

ちょんまげの男が笑顔で魚を釣っている。

 

「良かったねえ」

 

 

 

魚がよく釣れるのだろうか。

 

海が近いから魚が多いのか。

確かに潮の香りがする。

 

潮の香りと川のドブの匂いを混ぜたような匂いだ。

 

 

 

「だからどうした」

 

 

 

 

 

 

 

15:45

船に乗る

 

向こう岸には思い出があるらしい。

 

知らんけど

 

「歩き疲れた。帰りはバスで帰ろう」

 

身体を使うと、身に染みる。

できれば身体を使わず、楽をしたい。

誰でもそう思うはずだ。

 

だが、あえて身体を使う人たちがいる。

 

俺にはその訳が分からない。

 

 

マザーテレサはもういない。

 

 

 

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