【福井1泊2日放浪旅①】ギターがかわいそう。福井は冷たい街やからね

旅行

旅に出ることにした。

理由は分からない。

 

ギターを右手に持っている。

左手にゴミ袋。中には恩師にもらった本が入ってる。

 

3月28日、18:05

JR京都駅、0番乗り場にいる。

なぜ0番かと言うと、1番~6番を先に作った後に

0番を1番乗り場の手前に作ったからだ。

 

 

多分、そうだ。

 

 

僕はしょうもない出来事ですら、考えてしまう。

仕事をしていた時は、この癖が悩みの種だった。

 

 

・・・

上司「くだらない事に時間を使うな!優先順位をつけろ!」

「(これがこれこれこうだから1番、これがこれこうだから・・・だから・・11番。だからさっきのが1番。)」

上司「はやくしろ!」

・・・

 

 

 

金沢行きのサンダーバードが京都駅に着く。

今日は木曜日だ。

外国人観光客、出張帰りのサラリーマン、定年退職した老夫婦。

 

ありふれた人たちが乗車の順番を待っている。

 

 

僕はギターを持っている。

 

 

 

理由は分からない。

 

 

車掌「金沢行きサンダーバード間もなく発車します」

 

 

僕は自由席だ。

 

 

 

席を探す。

 

 

周りの視線が痛い。

僕はギターケースを持っていない。

ギターをむき出しで持っている。

ゴミ袋を持っている。

 

デッキに行くことにした。

 

 

 

地べたに座りギターを抱く。

 

 

ギターは弾けない。

 

 

 

しばらくすると、琵琶湖が見えてくる。

 

 

暗がりに見える琵琶湖は綺麗だ。

 

 

車掌「どうかされたましけね」

 

「えっどうもしてないですよ」

 

目がまっすぐこちらを見ている。

 

 

「切符はちゃんと買ってます」

 

特急券と乗車券を車掌に見せる。

 

 

疑いの目をまだ感じる。

 

 

僕は臆病だ。

 

「ここに座ってたらじゃまですよねえ」

 

顔を引きつらせながら声を出す。

 

 

車掌「すみませんねえ」

 

渋々、自由席に向かう。

 

相席しかない。

 

寝ることにした。

 

車掌「次は福井~福井~」

 

 

福井に着いた。

 

寒い。

 

 

駅前に出る。テンションは低い。

 

 

20:30

駅前には何もない。

 

どうやらここは地方都市のようだ。

 

今日はもう遅い。寝床を探そう。

手持ちは7000円。安宿を探すしかない。

 

 

「満喫に泊まるか」

 

 

繁華街らしきところに着く。

 

景気が悪そうだ。

 

満喫はない。

 

「とりあえず酒を飲もう」

 

 

~大阪の味!!100円!!串カツ!!~

 

「安そうだ。ここにしよう」

 

 

タバコが吸いたい。

 

 

中は仕事終わりの会社員で溢れている。

 

 

僕はギターとゴミ袋。

 

「灰皿いいっすか」

 

 

店員「すみません、全席禁煙なんですよ」

 

「大阪の味言うてて!!!!!?」

 

 

店内「・・・・・」

 

店員「タバコは外なんですよ、すみませんねえ」

 

「あっはい」

 

 

僕は予想外の出来事が起きると

結構でかめな声で突っ込みを入れてしまう癖がある。

 

性格と癖が喧嘩をして、いつも落ち込む。

 

 

・・・

上司「俺昔、”カンベ”入っててんかーほんでえ」

「カンベってなんですか」

上司「鑑別所に決まったるやん。勉強せえ」

「そんなん知ってる方がアホでしょ!!!」

上司「・・・」

・・・

 

タバコを吸いに外に向かう

 

ギターは席に座っている。

 

僕は突っ込んで空気が悪くなると、人と喋って落ち着きを取り戻そうとする。

いつも以上に社交的になる。

 

喫煙所には、50代後半、スーツ、白髪混じり、アイコスがいた。

 

「お父さん、ここらへん漫画喫茶ないっすか?」

 

お父さん「ないなあ」

 

「ないの!!?駅前やのに!!?」

 

僕は突っ込みで滑って、落ち込んだ時に

人と喋ってまた突っ込んでしまうことがある。

 

こうなると、喋りが止まらない。

 

「福井はサブイ街っすねえ!満喫ないとかチンカスやな!」

 

語彙力はない。

 

 

お父さん「そうやなあ」

 

 

「お父さん、福井の人はどういう感じの人なんすか?」

 

喋りと性格が喧嘩する。

 

お父さん「初対面の人には冷たいかなあ」

 

「今お父さんが僕にしてる感じ?にや」

 

お父さん「そうやなあ」

 

「・・・・・」

 

 

僕は滑り出すと止まらない。

それはやがて怒りに変わる。

 

なぜだか分からない。

 

ギターは座っている。

 

 

 

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